「イヤホンは耳に入れるもの」――ずっとそう思っていた僕にとって、カナル型イヤホンの圧迫感は長年の悩みでした。そんな僕の常識を覆してくれたのが、イヤーカフ型イヤホンとの出会いです。
最初は「これで本当にちゃんと聞こえるの?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると驚くほど快適。今では手放せない存在になりました。
耳を塞がない開放感、長時間つけても疲れない装着感、周囲の音も自然に聞こえる安心感――イヤーカフ型イヤホンは、日常をより快適に、より安全にしてくれます。
今回は、そんなイヤーカフ型イヤホンがもたらしたリアルな使用体験を、実際に使ってきた8製品のレビューとともにご紹介します。
イヤーカフ型イヤホンとは?
通常のイヤホンは、カナル型(耳の奥に差し込むタイプ)やインナーイヤー型(AirPodsのように浅く装着するタイプ)など、耳の中に入れるのが一般的です。
それに対してイヤーカフ型イヤホンは、耳の外側に引っ掛けるように装着し、耳の穴を塞がずに音を聴くことができます。圧迫感がなく、外音も自然に聞こえるのが最大の特徴です。
また、骨伝導と異なり、スピーカーから耳の近くへ直接音を届けるため、より自然な音質を楽しめます。
実際に使って感じたメリット

1. 圧迫感ゼロで快適
カナル型イヤホンの圧迫感が苦手な方には、まさに救世主。耳を塞がないので、長時間の使用でも疲れません。
2. 外音が自然に聞こえて安全
ランニングや通勤中でも周囲の音が聞こえるため、安全性が高いです。イヤホンを外す手間もありません。
3. 蒸れにくく夏場でも快適
耳を覆わないので蒸れにくく、暑い季節にもぴったり。運動中も快適に使えます。
4. 耳の負担が少ない
耳の穴に直接音を送り込まない構造のため、鼓膜への負担が少なく、耳に優しいのも魅力です。
使用した8種類のイヤーカフ型イヤホンレビュー
1. HUAWEI FreeClip

- 定価・・・27,800円
- マルチポイント接続対応
- 装着すると自動的に左右の耳を識別
見た目はまるでアクセサリー。装着感がとても良く、音質はクリアでボーカルが自然。低音は控えめですが、日常使いには十分です。アップデートにより操作性も向上。
2. Bose Ultra Open Earbuds

- 定価・・・39,600円
- マルチポイント接続対応
- イマーシブオーディオ(BOSE独自の空間オーディオ)対応
重厚感のあるデザインに、Boseならではの高音質。特に低音が豊かで、映画や音楽鑑賞に最適。マルチポイント対応や物理ボタンも◎。やや高価ですが、その価値は十分。
Bose独自の空間オーディオ技術、イマーシブオーディオに対応しているので映画やドラマ視聴も臨場感のあるサウンドで楽しめます。
最初にブラックを購入し、後に2024年9月に発売された60周年記念モデルのダイヤモンドエディションも購入したので現在2台持ちです。
3. Anker Soundcore C40i

- 定価・・・12,990円
- マルチポイント接続対応
- 3Dオーディオ対応
お手頃価格ながら高音質。装着位置が少しシビアなのが難点ですが、しっかり装着できれば満足度の高い音を楽しめます。3Dオーディオ対応。
4. Victor HA-NP1T

- 定価・・・19,800円
- マルチポイント接続対応
- 装着しやすいフレキシブルアジャスト
デザイン性が高く、フレキシブルアシストによる快適な装着感。音質は中高音が際立ち、聴きやすさ抜群。見た目と使い心地重視の人におすすめ。
5. SOUNDPEATS CC イヤーカフ

- 定価・・・7,280円
- マルチポイント接続対応
- 左右の区別がないから収納がかんたん
低価格ながら低音がしっかり。サイズはやや大きめで装着感に好みが分かれるかも。空間オーディオはおまけ程度ですが、コスパは非常に高いです。
6. QCY Crossky C30

- 定価・・・6,380円
- マルチポイント接続対応
- 0.06s低遅延ワイヤレス
こちらも低価格帯。柔らかく快適な装着感で、音質も価格以上のクオリティ。機能も充実しており、初心者向けとして非常におすすめです。
7. SOUNDPEATS UUイヤーカフ

- 定価・・・6,180円
- マルチポイント接続対応
- AeroVoice風切り音低減テクノロジー搭載
CCよりもコンパクトで、装着感や使いやすさが向上。音質はややこもった印象もありますが、全体的なバランスは良好。物理ボタンで操作もしやすく低価格イヤホンでは非常に優秀。
8. Shokz OpenDots ONE

- 定価・・・27,880円
- マルチポイント接続対応
- Dolby Audio対応
全体的に完成度が高く、装着感・音質・バッテリー全てがハイレベル。DOLBY AUDIO対応で音に奥行きがあり、バッテリーがかなり長持ちなので長時間使用にも最適。
イヤーカフ型イヤホンおすすめランキング
実際に使っている8種類の中から独断のランキングです。
【1万円以下】コスパ重視
- SOUNDPEATS UUイヤーカフ – バランスの取れたそれなりな音質と快適な装着感。
- QCY Crossky C30 – SOUNDPEATSと同様、音質のバランスが取れていて使いやすい。
この2つは低価格ながら使いやすく、音のバランスが良いです。とりあえずイヤーカフ型を使ってみたい人におすすめ。
【デザイン重視】ファッション性重視
- Victor HA-NP1T – 見た目はアクセサリーにしか見えずオシャレ。カラーも多数用意されているので好みに合わせて。
- Bose Ultra Open Earbuds – こちらもカラーは多数。若干重めのデザインなので好みは別れると思うが個人的には好きです。
自分が重めのデザインが好きなのでこんな感じですが、軽いデザインが好きな人にはHUAWEIやSOUNDPEATS UUイヤーカフがおすすめ。
【音質重視】高音質で選ぶ
- Bose Ultra Open Earbuds -低音重視なので好みはあるかも知れませんが、音質面に関しては全てにおいて素晴らしいと思います。他のイヤホンに浮気してもBoseに戻ると毎回音質面の素晴らしさに驚きます。最高級イヤーカフ型イヤホンだけあります。
- Shokz OpenDots ONE – 全ての音が良く出てバランスが良い。DOLBY AUDIOをオンにすれば奥行きも楽しめる。
- HUAWEI FreeClip – 他のイヤホンとは方向性の違う、異質な音の良さ。とにかく綺麗に良く響くのでおすすめ。
個人的にはやはりBoseのイヤーカフではあり得ない迫力ある音が好きです。ShokzもHUAWEIも他からは抜きんでたバランスの良い音でおすすめです。
【個人的に使用頻度が高い】実用性重視
- Bose Ultra Open Earbuds -1日中使用するとバッテリーが切れるのでダイヤモンドと黒を交互に使っています。
- Shokz OpenDots ONE – 昼に1時間くらい充電すれば大体一日中持ちます。
- Victor HA-NP1T – 気分によって使うことがあります。
- HUAWEI FreeClip – 自宅でたまに使います。
上の3つが自分がメインで使用しているイヤーカフ型イヤホンで、自宅で気分によってHUAWEIを使うこともあると言う感じです。その他のイヤホンはあまり使わなくなっています。
【総合おすすめ】万人向け
- Shokz OpenDots ONE – 音質、装着感、バッテリー、機能、全てにおいて高水準。イヤーカフ型イヤホン初心者に良さを伝えるならこれでしょうと言う、誰にでもおすすめできるイヤーカフ型イヤホンです。
- Bose Ultra Open Earbuds -他のイヤホンと比較すると高額で手が出にくいとは思いますが、それだけの満足感が得られます。バッテリー持ちがもう少しあれば・・・。
- Victor HA-NP1T– 見た目がおしゃれで使いやすい。低音重視の人には向かないかも・・・。
- HUAWEI FreeClip – イヤーカフ型イヤホン初期に発売されたイヤホンですが、完成度はかなり高い。音質、見た目、機能全てにおいて色褪せない良さ。
万人におすすめすることを考えるとやはりShokzになって来ます。Victorに関しては低音やボリュームの面で好き嫌いが別れるかも知れませんが、身に着けやすく、使いやすいのでおすすめです。
まとめ
イヤーカフ型イヤホンを使い始めてから、音楽の楽しみ方が変わりました。耳を塞がない快適さ、安全性、そして自然な音質――カナル型に違和感を覚えていた僕にとって、まさに理想のスタイルです。
現在は、BoseとShokzをメインに、シーンによって使い分けています。これからも便利な使い方を模索しながら、イヤーカフ型イヤホンライフを楽しんでいきたいと思います。
イヤホンの新しい形を、ぜひ一度体験してみてください!
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