2020年は『GPD WIN Max』、『OneGX 1』と比較的重めのゲームでも遊べる小型ゲーミングノートPCが発売されてPCゲームが盛り上がりました。
私も『GPD WIN Max』を購入して日々気軽にPCゲームを楽しんでいます。
最近出て話題になっていた『サイバーパンク 2077』のような高スペックを要求されて明らかに動かなそうなゲームには手を出していないという事もありますが、『GPD WIN Max』で私の所有しているゲームは大体正常に動いてクリアまで遊べています(YakuzaシリーズはKiwami 2以外クラッシュしましたが)。
『GPD WIN Max』だけでも今の私は充分楽しめていますが、今年2021年には更にハイスペックな小型ゲーミングノートPCが3つも発売されます。
ゲーム用コントローラーが着脱可能な『OneGX1 Pro』、ディスプレイのスライダー機構を採用した『GPD WIN 3』、スケルトンカラーの『AYA NEO』のようにハイスペックなだけではなく、ギミック的、ガジェット的に面白そうなものばかりです。
写真や動画を見ているだけで欲しくなるような2021年発売の3つの小型ゲーミングノートPCを、スペックやわかっていることから比較してみたいと思います。
スペック
まずはそれぞれの主なスペックをわかる範囲でまとめてみます。
OneGX 1 Pro | GPD WIN 3 | AYA NEO | |
発売日 | 2021年1月31日 | 2021年5月予定(INDIEGOGO) | 未定 |
価格 | ¥168,000〜¥208,000 | 799ドル〜949ドル (INDIEGOGO) | |
CPU | 第11世代インテル Corei7-1160G7 | 第11世代インテル Core i7-1165G7 / 第11世代インテル Core i7-1135G7 | AMD Ryzen 5 4500U |
GPU | Intel Iris Xe Graphics | Intel Iris Xe Graphics | AMD VEGA6 |
RAM | 16GB LPDDR4x-4266 | 16GB LPDDR4x-4266 | 16GB LPDDR4x-4266 |
ディスプレイ | 7インチ(1920×1200) | 5.5インチ(1280×720) | 7インチ(1280×720) |
インターフェース | USB3.0 Type-A×1 USB4.0 Type-C×1 3.5mm音声入出力×1 Micro HDMI出力×1 | Thunderbolt 4×1 USB3.2 Type-C×1 USB3.2 Type-A×1 3.5mm音声入出力×1 | Display Port(※) HDMI(※) USB Type-A(※) USB Type-C(※) LANポート(※) ※ドッキングステーション に接続 |
その他の特徴 | 4G/5G対応モデル有り 着脱式コントローラー | スライダー方式 タッチタイプキーボード ドッキングステーション有り | キーボード非搭載 内蔵LEDで本体カラーを変更可能 ドッキングステーション有り |
こんな感じです。
『OneGX 1 Pro』と『GPD WIN 3』はスペック的にはだいたい同程度と考えて良いと思います。
『AYA NEO』に関しては情報が他の2つより少ないのですが、他の2つと同程度の能力がありそうです。
それでは、それぞれの外観や特徴を機種ごとに見ていきたいと思います。
OneGx 1 Pro
『OneGX 1 Pro』の特徴は何と言ってもNintendo Switchのように着脱可能なコントローラーです。
コントローラーを装着するとゲーミングノートPC、外すとハイスペックUMPCとして使えてかなり便利で面白そうです。
が、この『OneGX 1 Pro』は昨年発売された『OneGX』の上位版なので、スペック以外の部分はほぼ同じになると思います。
そうなると残念なのが一番の特徴である着脱式コントローラーです。
この着脱式コントローラーとPC本体部分はBluetoothで接続されていて、簡単に言ってしまえば引っかかっているだけなのです。
なのでコントローラーはコントローラーで本体と別で充電しなければいけません。
PC本体とコントローラー2つを同時に充電するには3つのアダプターと3本のケーブルが必要になります。
せっかくかっこいいPCなのにこの点だけがスマートじゃなくて残念です。
とは言えコントローラーのバッテリーは毎日充電するようなものでもないので、1台でゲームとUMPC両方の用途で使いたい人はこの点には目を瞑ってしまって良いと思います。
こちらに実機の開封動画がありますが、
コントローラーの収納ケースも付属するようですね。
見ていると欲しくなってきます。
GPD WIN 3
INDIEGOGOで799ドル(ドック付きモデルは849ドル)から応募受付中で、5月の発送が予定されています。
予想していたより価格が抑えられている印象です。
『GPD WIN 3』については以前も少し書きましたが、
何と言っても往年の名機『VAIO U』を彷彿とさせるスライド式のディスプレイが魅力的です。
ディスプレイをスライドさせると現れるキーボードは静電容量方式のタッチタイプのキーボードなので、ノートPCのようにバリバリ文字入力に使用すると言うよりIDやパスワードを入力したりの補助的な使い方になると思います。
ディスプレイサイズが最近の大型スマホより小さい5.5インチで、あくまで携帯ゲーム機としての持ち運びやすさ、使いやすさを重視した結果だと思うのでこれで良いと思います。
せっかくのハイスペックなのでPCとしても使いたいという人はドッキングステーションを装着して外部ディスプレイに接続すればミニデスクトップPC感覚で使えます。
こちらに実際に動いている実機動画がありますが、やはりかなりコンパクトで魅力的です。
これもまた見ていると欲しくなりますね。
AYA NEO
こちらが『AYA NEO』の実機動画です。
重そうな3Dゲームがバリバリ動いていますね。
AYA NEOに関しては不明な点が多いのですが、外装がスケルトンになっていて内蔵LEDによって好きなカラーに変更できるという部分は確かなようです。
ディスプレイサイズが7インチあるのでUMPCとしても使えそうですが、キーボードは搭載していません。
PCと言うより新しい携帯ゲーム機ですね。
GPD WIN 3同様、別売りのドッキングステーションを装着してキーボードと外部ディスプレイに接続すればこちらもハイスペックなミニPCのように使えます。
現在INDIEGOGOでの予約受付が予告されています。
まとめ
3機種ともハイスペックなだけではなく、それぞれガジェットとしての魅力に溢れています。
この中で『OneGX 1 Pro』だけが物理キーボードを搭載したノートPCタイプなので単体でノートPCとしての使用も考えている人は『OneGX 1 Pro』、
携帯ゲーム機としての遊びやすさ重視の人は『GPD WIN 3』、『AYA NEO』という感じで考えれば良いと思います。
私も欲しいかと聞かれるともちろん全部欲しいのですが、昨年購入した『GPD WIN Max』で今のところ充分満足できているので今回は見送ります。
しばらくして忘れた頃に中古で値が下がっているようなことがあれば購入するかも知れません。
【追記】
One-Netbook社からも携帯ゲーム機型超小型ゲーミングPCが発表されました。
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