装着するだけで手軽にVRを楽しめることで人気のOculus Goですが、同じスタンドアローンタイプで高性能、高価格なVRヘッドセット、Oculus Questが発売されました。
Oculus GoもOculus QuestもAndroidベースのOSとストレージが搭載されているのでヘッドセットそのものにアプリや動画、ゲームをインストールできます。
煩わしいケーブル類を接続して外部装置の電源を入れたり、スマホをセットしなくてもヘッドセットを頭にかぶるだけでVRを楽しめます。
同じスタンドアローンタイプのOculusと言うことで、なんとなくQuestはGoの進化版だと考えてしまいがちですが、両者は全くの別物です。
Oculus Quest、Oculus Goそれぞれ特徴があり、目的によってはQuestではなく低価格なGoで充分楽しめる場合もあります。
それぞれの特徴を比較し、その違いからこれから購入する人がどちらを選べば良いか考えてみたいと思います。
Oculus Quest と Oculus Go の違い
それでは、それぞれの違いをいくつかあげてみます。
トラッキング機能が違う
Oculus GoとOculus Questの一番の違いはこのトラッキング機能です。
Oculus Goのトラッキング機能は3DoF、Oculus Questのトラッキング機能は6DoFになっています。
『トラッキング機能』、『DoF』と言うと何か難しいことのように思えるかも知れませんが、簡単に言うとヘッドセットが認識できる方向、動きのことです。
3DoFのOculus Goは前後左右の頭の動きを認識することでVR空間内で『周囲を見回す』ことができるのに対し、6DoFのOculus Questは『周囲を見回す』ことに加えて体の前後左右の動きを認識することでVR空間内を『動きまわる』ことができます。
コントローラーが違う
Oculus Goでは一つのコントローラーを片手で持って操作しますが、Oculus Questでは2つのコントローラーを両手に持ってより複雑な動きができるようになっています。
画面が違う
Oculus Go | 液晶(2560×1440) |
Oclus Quest | 有機EL(2880×1600) |
Oculus Go のディスプレイは解像度2560×1440の液晶、Oculus Quest は解像度2800×1600の有機ELです。
数字だけを見ると発色の良い有機ELで解像度も高いOculus Questの方が優れているように思えます。
が、Oculus Goがダメと言うわけではなく、見え方の好みもあります。
Oculus Goの液晶でもVR動画を楽しむのに支障はなく、充分綺麗に見えます。
価格が違う
Oculus Go | 32GB | 23,800円 |
64GB | 29,800円 | |
Oclus Quest | 64GB | 49,800円 |
128GB | 62,800円 |
Oculus Goは32GBが23,800円、64GBが29,800円、Oculus Questは64GBが49,800円、128GBが62,800円となっています。
まとめ
まとめると以下のようになります。
Oculus Goがおすすめな人
- VR動画の視聴が目的の人
- 視点移動のみのVRゲームが楽しみたい人
- 費用をあまりかけずにVRを楽しみたい人
Oculus Questがおすすめな人
- VR空間内を動き回りたい人
- 本格的なVRゲームを楽しみたい人
- 資金に余裕があってハイエンドなVRを楽しみたい人
VR空間内を自由に動き回るようなゲームを楽しみたい人はOculus Questが必要ですが、VR動画や軽いVRゲームを楽しみたい人はQuestの半値程度で購入できるOculus Goで充分です。
動画視聴をメインで考えている人はリモコンを片手で操作できるOculus Goの方が手軽で扱いやすいとも言えます。
とは言え、Oculus Goで出来ることは全てOculus Questでも出来ると考えて差し支えないので、資金に余裕があってVRの全てを楽しみたい人はOculus Questを購入してください。
これからVRヘッドセットを購入する場合、新しいし高性能だからと言って必ずしもOculus Questを購入しなければいけないと言う訳ではなく、目的によっては低価格なOculus Goでも充分です。
目的に合わせてOculus Go、Oculus Questを選んでVRを楽しんでください。
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